金子直哉(かねこ なおや)

元横浜国立大学教授・産学官連携推進部門長

プロフィール

1955年生まれ。

1978年 東京大学工学部卒業。同年、日立化成工業株式会社に入社し、1990年までの12年間、無機材料を用いた電子機器の研究開発に従事。“ものづくりの現場”で経験を積むことで、研究者や技術者を取り巻く日本の社会環境を体感。

この間、1986年~1987年、米国マサチューセッツ工科大学 マテリアルズ・プロセッシングセンター 客員研究員。粉体工学の基礎研究に取り組み、得られた成果を米国セラミックス学会にて発表。

1990年に株式会社日本総合研究所へ移籍。異業種コンソーシアムを母体とした民間主導による新産業創造の取り組みに参画。事業開発のための“ビジョン”“組織”、そして“新たな動き”を生み出していく活動を実践。

1999年~2006年にかけて、「知的財産戦略」を重点的に研究。得られた結果をもとに、日本の産業競争力や地域の活力を高めていくための「知財活用モデル」や「知財関連施策」を提言。

2002年~2008年にかけて、「科学技術政策」を重点的に研究。この中で、国内外の科学技術人材の活動実態やキャリアパスを分析評価。さらに、米欧29機関における世界トップクラス研究拠点のリーダーとの現地会合をもとに、日本でのトップ拠点形成に役立つ取り組みや制度を抽出して提示。

2008年から、科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェローとしての活動を開始し、2010年に同センターへ移籍。科学技術に関する注目動向を国際比較することで、イノベーションをもたらすシナリオと戦略を検討。「iPS細胞を巡る国際動向と今後の研究展開」や「エネルギー分野の科学技術イノベーション」などの具体的方策を提言。

2014年に横浜国立大学に移籍し、研究推進機構 教授及びシニアURAとしての活動を開始。2015年に産学官連携推進部門長に就任。“本気の連携”を実現するため、「未来ビジョンに基づく大型連携(大学と企業が一緒に未来ビジョンを描き出す)」などの新たな仕組みを導入。7年間に渡り、産学官連携活動を実践。

2021年に横浜国立大学 教授を退官。その後は、横浜国立大学 産学官連携コーディネーター、神奈川県立保健福祉大学 科学技術アドバイザーなどとして、科学技術の社会実装を支援する活動を継続している。「研究者や技術者が“目をきらきらと輝かせて働く社会”を創り出す」ことを、生涯の目標として掲げている。

メールアドレス

kaneko.naoya.cse@gmail.com  ※メールアドレスの@を半角の@に変更して下さい。